オンラインセミナーでクリップボードを活用する
Zoomを使ったオンラインセミナーではクリップボードの活用をお勧めします。
最近では、クリップボードというと、パソコンでよく行うあの作業、コピー&ペーストなどのときに使う、パソコン上のエリアのことを指しますが……。
ではなく、むかしからある、クリップボードです。
結構な金額のおしゃれなものもありますが、100円ショップでも購入できる便利グッズです。
わたしは、オンラインセミナーをする際には、クリップボード、サインペン、コピー用紙数枚を手の届く場所に置いておくようにしています。
Zoomに慣れない参加者の方では、たとえば、マイクやスピーカーをオンにする方法が分からないということがあります。スピーカーがオンになっていないので、こちからか話しかけてもお伝えすることができません。テキストチャットでお伝えしようとしても、慣れない方はテキストチャットが送られていることも気づけないかもしれません。そんなとき、サインペンで「マイクをオンにしてください」などとコピー用紙に書いてクリップボードにはさみ、ウェブカメラの前に近づけて見せるようにします。サインペンで手書きなので、簡単なイラストで図解することもできます。臨機応変に使えるので、いざというときに活用できます。
また、参加者の多くがタイピングに慣れていない場合、グループワークや意見だしのワークでも、テキストチャットやWordなどのファイルの画面共有ではなく、コピー用紙にサインペンで書いてもらうというのもわかりやすくてよいでしょう。セミナー開始後のアイスブレイクで、簡単な自己紹介をしてもらうなどにも使えます。
オンラインセミナーだから、すべてITを使って!という必要はないと思います。参加者像、セミナーの内容に応じて、ITツールのみならず、昔からのツールをどんどん活用していけたらよいと思います。
そんな代表例が、クリップボードではないでしょうか。