MiroをLMSとして使う
Miroは、オンラインコラボレーションツールとしてとても使い勝手のよいツールです。
このMiroが、LMSつまり、ラーニングマネジメントシステムとして使えないかと考えました。
たしかにMoodleなど、秀逸なLMSは多数あります。しかし、1日完結型同期研修などでは、その日のためだけにアカウントを発行して、受講者にログインしてもらうというのも、受講者への負担が高すぎるケースもあります。そこで、ゲストアクセスを可能にしたMiroを使えないかと考えたのです。
ゲストアクセスでも書き込み権限がある状態に設定したボードを作成し、招待リンクを送るというやり方です。
今日のオンライン研修では、受講者にZoom等の参加用URLを送るケースが多いですが、その代わりにMiroの招待リンクを送付するという形です。
サンプルとして作成したボードに、ゲストアクセスした様子を動画にしてみました。
ポイントとなるのは、次の点です。
- ゲストアクセスで編集権限が付与されるように設定する(「Anyone with the link Can edit」設定)。
- 動画や資料、Zoom参加用リンク、ディスカッション用ボード、小テスト用のGoogle Formsなど、全て掲載して、研修のハブとする。
- フレームを活用して、情報を整理する。
- フレームの非表示機能を活用して、情報提供タイミングをコントロールする。
一般のLMSと比較すると、
「受講者はアカウント作成が不要で、気軽に利用することができる」というメリットがあります。
アカウントを作成せずとも閲覧できるように、受講者はゲストアクセスとなるため、「一般的なLMSでは取得可能なアクセスログの取得が難しい」というデメリットがあります。
また、まったくMiroを利用したことがない受講者の場合、参加までのサポートが必要なケースもあります。その場合、動画などで操作マニュアルを作って共有する、事前練習会の場を設けるなどの対策が必要になります。
しかしながら、Miroは比較的直観的に使えるので、ちょっとしたサポートを準備すれば、ITスキルに自信がない方でもスムーズに利用できます。
受講者像を鑑み、必要なサポートを準備することを念頭に、適切なツールを選定したいです。